ピアノの先生が発表会前に見てしまう悪夢とは?


また、ピアノの発表会当日の夢を見てしまった。

夢の中で、舞台袖の出演直前の生徒さんが「やっぱり出たくない!」と言って走って逃げていく。私は、慌てて追いかける。

そのうちに、見覚えのない場所に出てしまい、生徒さんの姿を見失ってしまう。

あきらめて会場に戻ろうとするのだが、どの路地を行っても、発表会の会場にたどり着けない。

スマホも持たずに出てきてしまったから、今の位置も分からない。自分の方向音痴が本当に情けなくなる。

「次の生徒さんの演奏も始まってしまう。どうしよう、、。」

必死に走り回るのだが、時間だけが過ぎてゆく。ふと目の前を見ると、静まり返った廃墟のような光景が広がっている。

「ここはどこ???」

冷や汗が流れた所で目が覚めた。「あー。夢で良かった。」と胸を撫で下ろす。(夢のお決まりのパターン)

ピアノの先生にとって、発表会はストレスがかかるものだ。それは、潜在意識にも影響して、夢という形で現れる時がある。

何十回もピアノの発表会をしているのに関わらず、いまだにこんな夢を見てしまう私は、よほど小心者なのかもしれない。

生徒さん達の大半は、弾く直前にとても緊張する。笑顔も消える。顔面蒼白になったり、震えたり、涙目になる子もいる。

そのような生徒さん達の本番での強い緊張を少しでも和らげようと、直前レッスンでは色々な準備や対策をしている。

もちろん、発表会の当日に会場にたどり着けなかったというアクシデントも、実際には一度も起きたことはない。

それなのに、発表会直前に見る夢は、決まって焦ったり迷っている夢がほとんどである。成功パターンの夢は見たことがない。

発表会が近づく度に、心身共に疲れるようなイヤな夢を見てしまうことが、半ば恒例化している。

毎回本気で焦っている夢の中の自分に、「これは夢だよ。」と教えてあげたい。

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