他人と比較しないで自己ベストを目指そう!


ピアノを習うお友達と話をして、「今○○弾いてるんだ。」と聞いて、気持ちが落ち込んだことはありませんか?

例えば、同じ年齢で同じ先生に同じ年数ピアノを習ったとしても、一人一人の進度は異なります。

ピアノの上達には、筋力、記憶力、運動神経、性格、生活環境、家での練習時間など、沢山の要素が絡むからです。

他の人を「すごいなぁ」と思うのは良いのですが、羨ましいとか悔しいとかの負の感情は引きずらないようにしましょう。

教則本もそうですが、特に、発表会に何を弾くかを他の人と比較して一喜一憂しないようにしましょう。

かなり前の話ですが、合同発表会をした時、ある生徒さん ( 小学6年生 ) が『エリーゼのために』を弾きました。

ピアノ初心者が憧れる曲ナンバーワンの曲です。

ところが、テンポが遅すぎ、つっかえつっかえで音楽にならず、まるで初期の練習風景を見せられているような感じでした。

4分以内に収まるはずの演奏時間は、まさかの大曲並みの10分超えで、聴いていただけで非常に疲れを感じてしまいました。

担当の先生は、本人の弾きたい気持ちを尊重して選曲しただけかもしれませんが、レベルが合っていないのは明らかでした。

一方、小学1年生が初級レベルの曲を生き生きと明るい音で弾くのを見た時は、とても清々しく楽しい気持ちになりました✨

たとえ音楽経験の無い人が両者の演奏を聴いたとしても、どちらが良い演奏か瞬時に分かるはずです。

私が伝えたいのは、どのように弾くか ( 表現するか ) が一番大事だということです。

その曲の雰囲気やリズムをしっかり捉えて、自分と曲の距離を縮めましょう。

そのためには、常に自分が弾く音の響きを耳で味わい、楽しみながら努力をし続けることが必要です。

そんな練習を繰り返していると、必ず何かが変わっていきます👍

陸上選手と同じように、現在取り組んでいる曲に集中して、音楽表現での自己ベストを目指しましょう!

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指導歴30年以上、TOEICスコア805点で英検準一級も保有する、歌って弾けるピアノ教師が記事を書いています♪

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