スポーツ会系の甥っ子が、俺でも感動したからと私に薦めてくれた映画『国宝』を、遅ればせながら観てきました🙂
本当にすごい映画でした‼️
私なりに見所ポイント4つをまとめました。( 少々マニアックかもしれません。)
【 見所① 歌舞伎入門書として 】
稽古の様子、しきたり、楽屋、舞台、化粧、衣装、早着替えの様子、邦楽など、歌舞伎の世界を垣間見ることが出来ます。
関係者以外は見ることの出来ない場所は、表のきらびやかさと全く違って、色味が少なく質素だったのが、興味深かったです。
もちろん、女形の本番で着る衣装や小物類、舞台セットなども豪華で美しかったです✨
【 見所② 豪華な俳優陣達の演技 】
出ている俳優さんが豪華過ぎます❗それに加えて、各俳優がそれぞれの役に生々しい人間味を与えているのが特徴です。
そのため、誰でも登場する様々なタイプや立場の人間に自分を置き換えて、感情移入することが出来ます。
私自身は、歌舞伎の血筋を持たない喜久雄、師匠 ( 半二郎 ) 、母親 ( 幸子 ) の3人に感情移入してしまいました🥺
何と言っても、吉沢亮さんと横浜流星さんの2人による演目『曾根崎心中』での鬼気迫る舞台シーンが圧巻です✨
【 見所③ 凝ったカメラワーク】
カメラワークが随所で凝っていて、すごく良かったです👍その一部を4つ挙げます。
・喜久雄の父が殺されるシーンでは、直接ではなくガラスの反射を利用して撮影。
・歌舞伎シーンでは、映画を観ている人がお客さんとしてその場で一緒に演目を観ているような気持ちになれる。
・舞台に立つ役者からの客席や周りの見え方がリアルで、まるで自分が舞台に立っているかのような体感が出来る。
・舞台での動きや演者の心理状況を表現するために手持ちカメラを使い、画面が揺れることで臨場感が増している。
・喜久雄が屋上で酔っぱらうシーンの夜景がぼやけて流れている。( 酔っぱらってフラフラしたら、絶対こんな風に見える😁 )
【 見所④ 話の邪魔をしない音楽 】
私は音楽をやっている仕事柄のせいか、BGMが過剰だったり合わないと、それが気になって話に集中出来なくなります😅
引き算の美学という感じの、音数が少なく抑え気味のBGMは、映像や話の流れの邪魔をせず、そのバランスが絶妙でした👏
所々に入る自然の音 ( 水の流れや、木々のざわめきなど ) なども、耳を休ませることが出来て、心地良く感じました。
後半の歌舞伎シーンに、邦楽に途中からオーケストラの音が被さる所がありますが、違和感なく上手く溶け合っていました🙆
【 あとがき 】
私は、歌舞伎の舞台は一度しか観たことが無く、その演目は『義経千本桜』でした。
そのせいか、歌舞伎に対しては、見栄や宙乗りなど、華やかさというよりは男性的でダイナミックなイメージが強かったです。
もし、映画『国宝』の主役が女形でなかったら、ここまでヒットはしなかったかもしれません。
ちなみに、私が一番好きなシーンは、学生服を着た2人が、河原で枯れ木を持って楽しそうに稽古をしているシーンです💓
自分がピアノを始めた頃の『弾くのが楽しくて仕方がない🥰』という気持ちを久々に思い出しました。
音楽の世界も歌舞伎界と同じです。地味な練習を毎日たゆまなく続けている根っこには、楽しさと苦しさと狂気が共存します。
喜久雄が、悪魔との取引を口にするシーンがあります😨💦人としての幸せを手放しても、芸に生きるという強い覚悟です。
芸術に魅入られた人達は誰でも、喜久雄のように、人からは見えない刺青のようなものを背負って生きている、そう感じます。
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