神田沙也伽さんは、本当はエルサだった!?

2021年12月22日 10:07


神田沙也加さんが、亡くなった。ミュージカルの公演期間中だったという。

私は、ミュージカルが好きなのだが、彼女が出演していたのが『マイ・フェア・レディ』だったので、なおさら驚いた。

ミュージカル女優の誰もが、喉から手が出るほどにやりたい名作の主役の座を掴んでいたのだ。

私は、以前、大地真央さん主演の『マイ・フェア・レディ』を観たことがある。まるで夢のような舞台だった。

脚本も音楽も衣装も素晴らしく、脇役も魅力的で、観る者全てを幸せな気分にさせてくれる楽しいミュージカルである。

貧しい花売り娘が、正しい発音やマナーを学び美しい女性に変貌を遂げ、最後には愛をも掴むシンデレラストーリーだ。

果たして、こんな素晴らしい舞台に主役として立ちながら、命を断つような気持ちになる俳優さんがいるのだろうか?

神田さんは、ディズニーのアニメ映画『アナと雪の女王』でアナ役に抜擢され、それを好演して人気を博していた。

明るく元気で真っ直ぐな心を持つアナ役から、神田さんはアナのような性格なのでは、と思う人も多いだろう。

『マイ・フェア・レディ』の主役のイライザも、貧しい点を除けば、明るく元気で、アナに似たキャラクターだ。

想像だが、神田さんは「松田聖子と神田正輝の娘」という呪縛から逃れられず、葛藤しながら生きてきたように思う。

だから、むしろ、エルサタイプだったのではないか。自分の才能を信じきれず、常に、周りに怯えていたのではないか。

でも、彼女の伸びやかな声には、誰にも真似出来ない特別な魅力があり、表現力もあった。

アナ雪のエルサのように、自分の才能や個性を認めて、ありのままに人生を歩んで欲しかった。

雪の上に倒れ、その身体の上にも雪が積もっていたという報道を聞いて、神田さんは、やはりエルサだった、と感じた。

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