はたして英語習得に高額な教材は必要なのだろうか?

2024年02月11日 10:19


英語を学びたい人のほとんどは、教材を「英語が出来るようになりたい。」という夢を叶える魔法のキットのように考える。

でも、教材は道具である。指導者の教え方や本人の地道な努力との掛け合わせで最大の効果を発揮することを見落としている。

私が疑問に思うのは、幼児(赤ちゃんも含む)から小学生向けの英語教材で何十万円~100万円という高額商品があることだ。

妹の子どもが赤ちゃんの時、「お子さんが英語が出来ないと将来困るでしょ~。」と不安を煽られ契約寸前までいったそうだ。

営業トークを聞いているうちに、「これさえ買えば私の子どもでも英語がペラペラになれる!」と思い込んでしまったらしい。

ところで、私の2人の子ども達は、英語教室に通ったことがない。小学校の6年間、私が週に一回教えていたからだ。

ここで、なぜ自分で教えたのか?と不思議に思う人もいるだろう。

それは、外国人達の集うパーティーで、児童向け英語教室の先生達がいて、その時に英語レベルが分かってしまったからだ。

家でのレッスンでは、絵本、英語の歌、クイズやパズル、フォニックス、英検の教材など、市販で買えるものを使用した。

通じる英語を目標にしていたので、特に発音やリスニングを丁寧に教えた。

教材費は、一年間で5,000円~6,000円程度だったと思う。

中学に入ると、反抗期に入って嫌がったので、教えるのは諦めた。その時は、英語に興味が無くなったように見えた。

しかし、あとになって、娘は英検2級、息子は英検準1級を自力で取得している。(作文や面接などの対策は私が手伝った。)

現在は、2人とも英語の日常会話は困らないようだ。英語耳が出来ているから発音も良い。

ほんの一例だが、高額商品を使わなくても英語は身に付けられる、というのが私の持論だ。


【補足情報】

英語の得意な保護者や、業界の実情を知っている人達は、高額な英語教材を決して購入したりしない。

また、子どもを英語教室に通わせる場合にも、フランチャイズ教室やチェーン店舗を選ぶことは、ほとんどない。

自分よりも英語が出来る同業者や、英語の資格が高くないと教師として採用されないような教室を選び、そこに通わせている。

アメリカから帰国した友人などは、子どもが英語を維持出来るようにと、週二回プライベートレッスンに通わせていた。

彼らにとっての英語教室を選ぶ場合の最重要ポイントは、広告のイメージや高額教材ではなく『教師の英語力』なのである。

オリジナルの記事を載せています。当サイト内の文章、情報(内容)、写真等の無断掲載及びリライトは、ご遠慮下さい。

記事一覧を見る

powered by crayon(クレヨン)