私のジャズピアノの先生から、孫がミュージカルに出ます、というお知らせを受けたので、先月観に行ってきました。
『ビリー・エリオット』は、映画『リトル・ダンサー』をベースとしたミュージカルです。(エルトン・ジョン作曲です。)
イギリス北部の炭鉱町が舞台で、クラシックバレエに夢中になった男の子の葛藤と成長の物語です。
ミュージカルは元々大好きなのですが、お孫さんの浅田良舞君は、何と主役でした!
1375名もの応募者の中からオーディションで選ばれたそうです。(長い公演期間のため4名が主役)
ミュージカルなので、歌、踊り、台詞があります。
しかも、本格的なバレエシーンだけでなく、タップダンスや器械体操のようなアクロバティックなシーンもある作品です。
観客側からすると見所満載で楽しいのですが、それを演じるにはセンスと気が遠くなるほどの練習量が必要だと想像付きます。
良舞君は細身でやや小柄ですが、驚くことに、踊り始めると身体が大きく見えて存在感が増します。舞台映えするのです。
一番印象的だったのは、第二幕の白鳥の湖パ・ド・ドゥでした。良舞君が踊る姿は、まるで夢の世界のように美しかったです。
ビリーとオールドビリー(大人のビリー)が一緒に踊る幻想的なシーンを見て、ふと思い出したことがありました。
ずっと前に、ジャズピアノの門下生達のコンサートがあり、終了後に椅子を片付けると、会場に広い空間が出来ました。
その途端、先生に連れられて来ていた息子さん(10才くらい?)が、突然クラシックバレエを踊り始めたのです。
スペースがあったら踊りたくて仕方ない、というように、クルクル回って自由に踊る姿は映画のワンシーンみたいでした。
それが、現在バレエダンサーまた指導者としても活躍している浅田良和さん(良舞さんのお父様)の小学生の頃の姿です。
だから、ビリーと未来のビリーが2人で踊るシーンを見た時、時空を超えたような不思議な感覚になりました。
浅田先生の子育ては、常識に縛られず視野が広くてユニークだったので、私も何度か子どもの相談をさせて頂いたりしました。
息子さんが中学生の時、担任の先生に「バレエより勉強の方が大事ですよ!」と強く言われても、全く動じなかったそうです。
そして、中学卒業後の良和さんを、単身でイギリスの英国ロイヤルバレエスクールに送り出しました。(真似出来ません、、。)
逆風の中で自分の道を歩んだ良和さんとビリーが重なります。良舞君が主役を演じるのは、まるで運命のようにも感じました。
公演終了後は、周りの人達だけでなくミュージカル初体験の夫までもが、感動の涙で目を真っ赤にしていました。
良舞君、素晴らしいパフォーマンスをありがとう!これからも、応援しています♪
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