大好きな人に思いを伝えるつもりで♪

きれいな声になる方法


土曜の朝、テレビをつけると、NHKの「チコちゃんに叱られる」が放送されていました。

何の気なしに見ていると、お便りコーナーになり、「きれいな声になる方法は?」という質問がありました。

その質問に答えてくれたのが、NHKの森田美由紀アナウンサーです。

きれいな声になる方法として、次の2つを挙げていました。 

①普段の呼吸、息遣いのままで自然に話す。

②大好きな人が目の前にいて、その人に思いを伝えるつもりで話す。

①の答えが、声楽の先生が毎回言っていた「普段の呼吸や息遣いのままで自然に歌う」と同じで驚きました。

ほとんどの人が、きれいな声を出せたら、と一度は思ったことがあると思います。

その証拠に、話し方や発声の本がたくさん本屋の棚に並び、ボイストレーニングなどの教室も増えています。

歌を歌う場合には、リズム、音程、表現など様々な要素があるのに、声がキレイなだけで周りから評価されます。

きれいな声を出す方法②の「大好きな人に思いを伝えるつもりで話す」は、何となくイメージ出来ます。 

もちろん、簡単ではありませんが、気持ちを込めることは誰にでも出来るので、良いアドバイスだと思います。

でも、やっかいなのは①「普段の呼吸、息遣いのまま」という点です。

歌を歌う時に、人はどこかに余分な力が入ってしまいます。

力が入ると身体も固くなり、声が響かなくなり、空気も十分吸えず息も苦しくなるという悪循環に陥ります。

歌うことは簡単そうで、身体の使い方がとても難しいです。声帯は、レバーもスイッチも無い楽器だからです。

自分の身体の感覚だけで、音程や音色をミリ単位で微調整していくことは簡単ではありません。

音程を作る必要が無く、鍵盤を指で押さえていれば音を延ばせるピアノは、何とラクな楽器なのでしょうか。

何度も練習した歌であっても、緊張したり、歌詞、音程などを意識すると、自然な息遣いを忘れてしまいます。

当然、声も響かなくなり、その苦しそうな声は美しさからは程遠く、表現する余裕すら無くなってしまいます。

要するに、どんな時でも全ての音をラクに出せる位の身体と心の両方の余裕がないと、自然に歌えないのです。

ある日、声楽の先生のある行動に気付きました。

レッスン後の片付けをしている時や歩く時に、かすかな声で(素人の鼻歌とは全く違う響く声で)歌っていたのです。

どんな体勢でも身体の正しい位置で声を響かせる事が出来るから、自然な息遣いで歌えるのでしょう。

アナウンサーの美声も同様で、日頃からの意識の高さと、現場の経験で培われた努力の賜物だと思います。

自然な息遣いで話すアナウンサーの声は、普通の人が真似出来ないほど磨き抜かれた特別な声なのです。

だからこそ、アナウンサーの声を聴いた時に、私達は、キレイな声で素敵だな、と感じるのではないでしょうか。

         ミント音楽教室

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